米の機能性が人の健康に与する研究

米の機能性に関する情報発信

メディカルライスの基準の策定、並びに国際的標準化の推進

メディカルライス認証制度の構築

メディカルライスを活用した新しい食品、料理の開発

研究助成金の授与

その他当法人の目的を達成するため必要な事業

事業内容

令和6年度事業報告(第6期)

自令和6年4月1日
至令和7年3月31日

メディカルライス協会は、食による「治未病」をテーマに活動している。

未病とは糖尿病になる前の高血糖、高血圧症になる前の高血圧、メタボリックシンドロームになる前の肥満など、検査結果に異常があって自覚症状がない人や睡眠不足やうつ病などのように意識的には重症だが検査結果には反映されない状態をいう。

2. 内閣府のプリズム計画、ブリッジ計画の支援をうけ、低たんぱく玄米を開発し臨床試験をすすめたが、6年度は補助金が打ち切られ臨床試験の遂行のため決算では借入金が増加したが、低たんぱく加工玄米を開発し、腎臓病の透析への進行を阻止する可能性が獲得できた。

特に(1)低たんぱく加工処理玄米の包装米飯JAS0027の更新について検討を始めた。

(2)たん白質摂取量の低減等による「未病」段階の維持・改善に関する効果に係る国際的ワークショップを開催した。

(3)低たん白加玄米の普及を図る事業を実施した。

3. 国際ワークショップは第2回International Workshop on Dietary Therapy for Chronic Kidney Disease として沖縄で開催し、世界12か国から専門家を集め腸腎関連を正す食事療法によって尿毒素の産生を抑え、腎機能の保全を目指すことの重要性を共有できた。

4. 出版物の発行

(1)玄米のエビデンスⅡ(キラジェンヌ)

自然共生栽培の立場から根圏菌、窒素代謝等、稲の生育について取りまとめ、棚田を中心に無農薬栽培をしている農家を紹介している。

(2)コメの未来(食料新聞社)コメの生産、消費者の現状を分析し、OneHealth

や地球環境のSDGsとの方向について解説した。

(3)コメの機能性食品化と新規利用・高度加工技術の開発(テクノシステム)

栄養学の基礎(軽工業出版社、北京)中国語翻訳版。

(4)其の他 英文論文を発表した。(HPにて発表)