日本綜合医学会の初代会長の二木謙三(1873年〜1966年)は玄米二十徳を唱えた。これは個々の栄養のことも多いのでエッセンスを抜き出した玄米七徳にまとめた。二木謙三は腎臓病をわずらっていたが、独特の玄米菜食で93歳まで元気に活躍した。
① たんぱく質が白米より20%多い。
② 脂肪に富んでいる。
③ 炭水化物は少しも劣らない。
④ 無機質が多い。
⑤ ビタミンに富んでいる。特にBが多い。
⑥ ジアスターゼがある。糖層に多く, 消化を助ける。
⑦ 繊維質皮質が多い。便通をよくする。
⑧ 完全食である。白米で鶏を養えば死ぬ。
⑨ 玄米は生きている。白米は搗かれたときから死んでいる。
⑩ 玄米は変質しない。果実でも皮を剥いておくと直ちに黴菌が付くのと同じ。
⑪ 味がよい。玄米は舌にのせたときは甘くないが噛んでいるうちに甘味やたんぱく質の味や脂肪の味などなんとも言えぬ味が生まれてくる。
⑫ 咀嚼のよい習慣がつく。
⑬ 食料が自然に減じてくる。
⑭ 玄米にすれば一日2食にすることが自然にできる。
⑮ 玄米は炊事が楽である。硬かったら二度炊きができ, 炊き損ねがない。
⑯ 副食物は簡単なものだけ玄米に適する。複雑な味のものにすると玄米の味が消えてしまう。
⑰ 嗜好が簡単になる。美食を忌むようになる。
⑱ 玄米は小児でも病人でも婦人でも適用が自由で広い。
⑲ 健康度が増す。抵抗力がつき寿命が延びる。
⑳ 経済が楽になる。