2023年12月2日 日本橋ライフサイエンスビルで農林水産省 令和5年度米需要創造推進事業『コメを食べて健康に!』学術集会が開かれました。当日は満席の盛況となり、オンライン参加者も200名を越えました。
講演トップバッターの新潟県農林水産試験所食品センター・太養寺真由美氏は玄米の機能性と加工について広範なレビューを行いました。
次いで講演を行った当協会の渡邊昌理事長は9月の成都、11月の福建省福州に招かれた国際栄養学会の内容を踏まえ、世界の潮流は健康のために無精白穀類を食べること、メデイカルフードという概念が広まってきたこと、日本から提示した五行元米は非常に高い評価をうけたことなどが報告されました。
日本の食料自給率は4割を切って低迷しておりますが、さらに円安のために国際市場で競り負けしていることなどから、食料の確保が今後の問題であり、消費者も農村の米つくりの場にもっと関心を払わねば安全保障上も危うくなると訴えました。
そのあと、平田炊飯研究所長の平田孝一氏が登壇し、朝3時に起きて炊飯して持参したという高温障害をうけた二等玄米を参加者の方々に試食していただき、炊き方によっては味に遜色がないことを示しました。
昼食はおむすび権兵衛の玄米弁当が提供されました。
午後はアルソア慧央グループの管理栄養士・手塚早苗氏が金メダリスト浅田真央氏の食事サポートをした経験からアスリートの食事について講演、そのあと伊達友美氏からダイエット指導のこつ、が披露されました。
最後は飯豊山麓の阿賀町で100年以上の麹屋をつぐ山崎京子氏が米糠の健康、美肌効果について講演し、自慢の甘酒をふるまった。
林野庁長官の青山豊久氏はじめ大勢の関係者が一堂に会し、大変有意義な学術集会となりました。
参加者・関係者の皆様に心より御礼申し上げます。